~内側から湧き上がる力を育てるには~
「やる気がない」「すぐあきらめる」子どもに悩んでいませんか?
- 「宿題やりなさい」と言っても動かない
- 「やればできるのに…」と歯がゆい思いをしている
- 興味を持っても、すぐに飽きてしまう
こうした子どもの姿に、やきもきしてしまうことはありませんか?
実は、子どもの“やる気”は、叱ったり指示したりしても育たないもの。
本当に必要なのは、「自分からやってみたい」と思える環境と関わり方なのです。
やる気には2種類ある
● 外発的動機づけ(やらされる動機)
- ごほうびがあるからやる
- 怒られたくないからやる
- 親に言われたからやる
一時的には動くけれど、自分から継続する力にはなりにくいのが特徴です。
● 内発的動機づけ(自分からやりたいと思う気持ち)
- おもしろそう!やってみたい
- 前よりうまくなりたい
- できたらうれしい
この“内発的なやる気”を引き出すには、親の関わり方がとても重要です。
子どもの「やる気スイッチ」を押す親の関わり方5選
① 「結果」より「過程」を認める
「すごいね、100点!」ではなく、
- 「毎日コツコツやってたね」
- 「前より丁寧に書いてたね」
- 「自分で工夫してたのが伝わったよ」
と、努力・工夫・継続といった“過程”を評価することがやる気につながります。
子どもは、「見てもらえてる」「頑張る意味がある」と実感し、次も頑張ろうと思えるようになります。
② 小さな成功体験を積ませる
「やればできた」という実感が、やる気を引き出す一番の原動力です。
- 靴ひもが自分で結べた
- 毎日1ページだけ計算ドリルが続いた
- 発表で手を挙げられた
大きな目標よりも、“できた”の積み重ねを意識することが大切です。
成功のハードルを低くし、「できた自分」が実感できる機会をつくりましょう。
③ 子どもの「好奇心の芽」を見逃さない
- 虫に夢中
- 分解にハマる
- 空想の世界で遊ぶ
大人から見れば「ただの遊び」でも、そこにこそやる気の種が隠れています。
「またそんなことして!」と止めるのではなく、
- 「それ、どうやって思いついたの?」
- 「おもしろそう!もっと見せて」
- 「今度一緒にやってみようか?」
と関心を持って関わることで、子どもは自分の好奇心に自信を持ち、学びに向かう姿勢が育ちます。
④ 親が“やる気を見せる背中”を見せる
子どもは、大人の言葉よりも行動を見ています。
- 読書をする
- 苦手なことに挑戦する
- 「疲れたけど、やってみる!」と前向きな言葉を使う
親自身が「やる気ある姿勢」を見せることで、“努力はかっこいい”という価値観を自然に吸収します。
⑤ 「失敗しても大丈夫」と伝える
やる気をそぐ一番の原因は、「失敗への不安」。
- 「間違えたらどうしよう」
- 「笑われたらイヤだ」
- 「怒られたら嫌だな」
この不安をなくすには、失敗に寛容な環境が必要です。
- 「うまくいかなかったけど、チャレンジしてすごい!」
- 「次にどうすればいいか、一緒に考えよう」
- 「失敗=学びだよ」
そんな言葉を日常に散りばめることで、安心して挑戦できる子になります。
「ほめ方」でやる気は大きく変わる
やる気を引き出すには、ほめ方にも工夫が必要です。
✅ NGなほめ方
- 「すごいね!」「えらいね!」だけ
- 兄弟姉妹と比較する
- ごほうびとセットになっている
✅ OKなほめ方
- 「がんばったね」より「何をどうがんばったか」具体的に
- 「最後までやったの、えらかったね」など、行動を認める
- 「自分で考えて行動したね」と、主体性に注目する
具体的に伝えることで、「自分の行動に意味があった」と感じやすくなります。
思春期の“やる気なしモード”も焦らない
思春期になると、一時的に「やる気が見えない」ように感じる時期もあります。
- 反抗的になる
- 無気力に見える
- 声をかけても響かない
でも、表面上そう見えても、内側では「誰かに認めてほしい」「本当はやりたい」という気持ちがくすぶっていることも多いのです。
無理に引き出そうとせず、
- 否定せずに話を聞く
- 少しでも動いたら褒める
- 一緒に目標を立ててみる
など、長期的な目線で見守ることが大切です。
まとめ:子どものやる気は「安心」と「信頼」から生まれる
やる気の根っこには、
「失敗しても受け止めてもらえる安心感」
「やってみたいと思える自由」
「自分で考えられる信頼」
があります。
そして、それを育てるのは、日々の親の関わり方です。
- 小さな成功体験を見逃さない
- 自由な選択肢を与える
- 自主性に注目する
- 「やってみたい」を応援する
そんな日々の関わりが、子どもの「やる気スイッチ」を自然と押してくれます。
みなさん!!
子育てを楽しみましょう!!