「うちの子、自信がなさそうで心配です」
- 「どうせ無理」と最初からあきらめてしまう
- 何をするにも親の顔をうかがってから動く
- 失敗すると強く落ち込む
- ほめても「そんなことない」と否定する
こうした子どもの様子に、親として不安を感じたことはありませんか?
「自信がある子=強く生きていける子」とよく言われますが、そもそも“自信”はどのように育まれるのでしょうか?
今回は、「子どもが自信を持って人生を歩んでいく力」を育てるために、日常でできる関わり方をお話しします。
自信とは、「できる」経験の積み重ね
自信とは、「自分はこれができる」「やればなんとかなる」という“自己信頼”の気持ちです。
それは、もともと持っている性格ではなく、日々の経験の積み重ねで育っていくものです。
逆に言えば、どんな子でも、関わり方次第で後から自信を育てることができるのです。
子どもの自信を奪うNG対応とは?
実は、知らず知らずのうちに、子どもの自信を削いでしまう言動もあります。
1. 「まだそんなこともできないの?」
→ 比較されると「できない自分」を意識し、挑戦する意欲が下がります。
2. 「いいから親の言う通りにして」
→ 自分で考えて行動する力が育たず、「人の判断がないと動けない子」に。
3. 「すごいね!」ばかりのほめ言葉
→ “結果”だけを評価され続けると、「失敗=価値がない」と思ってしまうことも。
これらの言葉に共通しているのは、子ども自身の努力や過程を見ていないという点です。
自信を育てる5つのポイント
① 小さな達成を一緒に喜ぶ
自信は「できた!」という感覚から育ちます。
- ボタンを自分で留められた
- 朝、自分で起きられた
- 絵を最後まで描き上げた
大人にとっては当たり前のことでも、子どもにとっては大きな一歩。
「やってみたんだね、すごい!」
「昨日より早くできたね!」
と声をかけて、小さな成功を大切にする姿勢を持ちましょう。
② 結果より「挑戦したこと」を認める
- 「できなくても、やろうとしたことがえらいね」
- 「失敗しても、またやってみようと思ったのがすごい」
- 「うまくいかなかったけど、前より工夫してたね」
こうした声かけは、「自分はダメじゃない」「努力に意味がある」と感じる土台になります。
結果に一喜一憂せず、「やってみようとした勇気」を認めることが大切です。
③ 子ども自身に選ばせる機会を増やす
自分で決めて、自分で選ぶ経験は、自信の源になります。
- 服を選ぶ
- 夕飯のメニューを一品決める
- 習い事の内容を自分で考える
もちろん、失敗することもあります。でもそこには、
「自分で決めたことは、最後まで責任を持つ」
「選んだことがうまくいくとうれしい」
という学びがあります。
④ 失敗を責めず、「どうする?」と問う
失敗したとき、「なんでできなかったの?」「だから言ったでしょ」では、子どもは自信を失います。
代わりに、
- 「どうしてうまくいかなかったと思う?」
- 「次にやるならどうしたい?」
- 「何を変えたら、うまくいきそうかな?」
と問いかけてみましょう。
失敗を“考える材料”に変えることで、「次はもっとよくできる」と思えるようになります。
⑤ 親自身が“失敗しても大丈夫”の姿を見せる
親が完璧主義だったり、自分の失敗を責めてばかりいると、子どもも「失敗=悪いこと」と思い込んでしまいます。
- 「今日のご飯、ちょっと味濃かったかも(笑)」
- 「忘れ物しちゃった。でも次は気をつける!」
- 「あの時は怒りすぎちゃった。ごめんね」
こうした“親のリアルな姿”が、子どもにとっての安心材料になります。
自信は「自分を信じてもらった経験」から育つ
子どもが自信を持てるようになるには、まず親が「あなたには力がある」「あなたならできる」と信じること。
- 頼ってくれた時には「任せてみよう」
- 失敗しても「また挑戦できるよ」
- 努力したら「ちゃんと見てるよ」
そんなメッセージを、日々の言葉や行動で伝えていくことが、自信を育てる一番の近道です。
まとめ:「ありのままの自分」で大丈夫
自信のある子は、失敗しても折れません。
そして、他人と比較せずに「自分らしく進めばいい」と思えるようになります。
そのために大切なのは、
- 小さな達成を積み重ねること
- 挑戦する姿勢を大切にすること
- 失敗を責めず、考える力を育てること
そして何より、「あなたはあなたで大丈夫」と伝えること。
今日も、あなたの子どもは、あなたの言葉と関わりの中で、自信を少しずつ育てています。
みなさん!!
子育てを楽しみましょう!!