「すぐ泣く」「すぐ怒る」「黙り込んで話してくれない」
そんなとき、「うちの子は感情のコントロールが苦手なのかも」と感じたことはありませんか?
実は、感情をうまく表現できない子どもは少なくありません。
でもそれは、「感情の扱い方をまだ学んでいないだけ」なんです。
この記事では、家庭でできる感情表現を育てる関わり方を、心理学の視点からやさしく解説します。
🌱 なぜ子どもは感情を表現できないのか?
子どもの感情表現力は、生まれつきではなく家庭の中で育まれる力です。
言葉の発達よりも先に感情が育つため、
「うまく言葉にできない=泣く・怒る・黙る」で表現しているだけなのです。
さらに、
- 「泣かないで」「怒らないの!」と感情を否定される
- 親が忙しく、話をゆっくり聞く時間がない といった経験を繰り返すと、「感情を出しても意味がない」と学んでしまうことも。
🧩 感情を育てる3つの家庭習慣
① 感情に名前をつけてあげる
子どもは、自分の気持ちを正しく言葉にできません。
親が代わりに言葉を添えることで、感情を“可視化”できます。
🗣 「悲しかったんだね」
🗣 「悔しかったんだね」
🗣 「びっくりしたんだね」
感情にラベルを貼ることで、子どもは「自分の中で何が起きているか」を理解しやすくなります。
これを「感情のラベリング」と呼び、心理学でも非常に有効な方法です。
② 否定せず、「その気持ち」を受け止める
つい「泣かないで」「怒っちゃダメ」と言ってしまうこと、ありますよね。
でもそれは、感情そのものを否定してしまう言葉。
大切なのは、まず「気持ちはそのままでいい」と受け入れることです。
🗣 「そう感じるのも無理ないね」
🗣 「そんな日もあるよ」
感情を受け止めてもらえると、子どもは「安心して話せる」ようになります。
③ 親が「感情を言葉にする」姿を見せる
子どもは親を見て感情の扱い方を学びます。
だからこそ、親自身が気持ちを言葉で伝えることが一番の教育になります。
🗣 「ママは今、ちょっと疲れてるから10分休むね」
🗣 「嬉しい気持ちになったよ」
親が自分の感情を素直に表現すると、子どもも「言葉にしていいんだ」と学びます。
💡 感情表現を育てる遊び&習慣アイデア
- 気持ちカードを作る 😄😊😢😡などの表情カードを一緒に作って、「今日はどんな気持ち?」と尋ねる。
- 絵日記や一言日記 文字や絵で「今日一番うれしかったこと」「びっくりしたこと」を記録。 親も一緒に書くと会話が広がります。
- 絵本で気持ちを読む 登場人物の気持ちを考える時間が、共感力を育てます。 🪶おすすめ:『わたしのせいじゃない』(ミランダ・ポール作)
🪴 「我慢強い子」より「気持ちを伝えられる子」へ
日本では「我慢できる子」が良い子とされがちですが、
感情を押し込めすぎるとストレスがたまり、自己肯定感が下がることもあります。
大切なのは、「我慢させないこと」ではなく、
「我慢の前に、感情を表現できるようにすること」。
泣いたり怒ったりしたあとに、
🗣「どうしてそう思ったの?」
と話し合う時間を持つことで、子どもは感情の整理ができるようになります。
☀️ まとめ|感情を言葉にできる子は強い
感情表現は、社会で生きる上での“心の筋力”です。
- 感情を否定せず、受け止める
- 言葉で感情を表現する習慣を持つ
- 親も感情をオープンにする
これらを続けることで、子どもは「自分の気持ちを大切にできる人」に育ちます。
家庭が「安心して気持ちを出せる場所」であることが、何よりの教育です。
みなさん!!
子育てを楽しみましょう!!

