「うちの子、何でもすぐ『どうすればいい?』って聞いてくるんです」
「指示を出さないと動けないタイプで、この先が不安です」
そんなお悩み、ありませんか?
「自分の頭で考えて行動する力」は、これからの時代を生きるうえでとても大切な力です。
でも、私たち親はついつい「早くして」「これやって」「ダメ、こっち」と、子どもの行動を先回りしてしまいがち。
今回は、子どもの“考える力”を育てる子育てについて、実践的なヒントをご紹介します。
なぜ“自分で考える力”が大切なのか?
自分で考える力=「思考力」「判断力」「行動力」は、子どもが社会に出たときに直面する様々な問題を乗り越えていくために不可欠です。
かつては「正解のある問い」に答える力が求められていましたが、これからの社会では「正解のない問い」にどう向き合うかが大事になります。
そのときに必要なのが、自分で情報を集めて、考えて、決断し、行動する力なのです。
子どもが考える前に、親が先に答えていない?
「これ、どうしたらいい?」
「〇〇って何?」
こう聞かれて、すぐに答えていませんか?
もちろん、親として答えてあげたくなる気持ちはわかります。
でも、そこでちょっとだけこらえてみてください。
「どう思う?」
「どっちがいいと思う?」
「やってみたらどうなると思う?」
このように問い返すことで、子どもは“考える習慣”を身につけていきます。
考える力を育てる3つの習慣
1. 質問ではなく「問いかけ」に変える
「〇〇したの?」「なんでできてないの?」という問いは、子どもを責めるように聞こえてしまうことがあります。
そこで、「どうしたら〇〇できるかな?」「何か困ってることある?」という“共に考えるスタンス”の問いかけを意識してみましょう。
これによって、子どもは「答えを見つけるために考える」練習ができます。
2. 小さな失敗を歓迎する
考えて動いた結果、失敗することもあります。
でもその時、怒ったり、責めたりしてしまうと「考えたって怒られるだけ」と思ってしまい、チャレンジを避けるようになります。
「よく考えて行動したね」
「失敗したけど、次に活かせるね!」
というふうに、“過程”や“チャレンジ精神”を肯定する声かけを心がけましょう。
3. 時間がかかっても見守る勇気を持つ
考えて行動するには時間がかかります。
大人がやれば1分で終わることも、子どもがやると10分、20分とかかるかもしれません。
でも、その時間が「考える力」を育てる大事なプロセスです。
時間がある時だけでも、じっと見守る勇気を持ってください。
親が何も言わずにそばで待ってくれているだけで、子どもは「自分を信じてもらえている」と感じます。
親も「考える子育て」をしてみよう
子どもに考えて行動してほしいと思うなら、親自身も日々の声かけや接し方を“考える”ことが大切です。
- つい先回りしていないか?
- 答えを出す前に、子どもの考えを聞いているか?
- 失敗を歓迎する姿勢を見せているか?
完璧じゃなくてもいいんです。
少しずつ、日々の中で意識することで、子どもは確実に「自分で考える力」を伸ばしていきます。
まとめ:子どもを信じて“任せる”ことから始めよう
考える力は、一朝一夕では身につきません。
でも、親が「あなたならできる」と信じて待つことが、子どもにとっての大きな自信になります。
今日から少しだけ、声かけや対応を変えてみませんか?
子どもが「自分の頭で考えて動ける」ようになるその日まで、私たち親も一緒に成長していきましょう。
みなさん!!
子育てを楽しみましょう!!